瀬戸内の新鮮な魚介を、驚くほど大きなネタで提供し、愛媛・広島・岡山で絶大な人気を誇った回転寿司チェーン**「おんまく寿司」**。 家族のお祝い事や、週末の楽しみに利用していた方も多いのではないでしょうか。
「久しぶりにおんまく寿司のお寿司が食べたいな」 そう思って検索をし、この記事に辿り着いた方へ、まずは正確な事実をお伝えしなければなりません。
誠に残念ながら、おんまく寿司は2020年5月7日をもって、全店閉店いたしました。 現在、営業している店舗は一軒もありません。
この記事では、地域の人々に愛された名店がなぜ閉店してしまったのか、その経緯と理由、そして慣れ親しんだ店舗の「跡地」が現在どうなっているのかについて解説します。かつての美味しい記憶と共に、おんまく寿司を振り返ってみましょう。
1. 【事実】おんまく寿司はいつ閉店した?全店閉鎖の衝撃
多くのファンにとって、それはあまりに突然のニュースでした。まずは閉店の時期と理由について、当時の情報を整理します。
1-1. 2020年5月7日をもって全店舗が営業終了
おんまく寿司を運営していた株式会社マツモト(愛媛県今治市)は、2020年(令和2年)5月7日をもって、展開していた全ての店舗(今治店、松山店、西条店、五日市店、宇品店、青江店など)を閉店しました。
一部店舗の閉鎖ではなく、**「全店一斉閉店」**という形でした。 ゴールデンウィーク明けの発表は、多くの利用者にとって衝撃的で、当時SNS上では「信じられない」「嘘だと言ってほしい」という悲しみの声が溢れました。
1-2. 閉店の主な理由は「新型コロナウイルスの影響」
なぜ、あれほど賑わっていた人気店が閉店してしまったのでしょうか。 当時の報道や帝国データバンクの情報によると、最大の要因は**「新型コロナウイルスの感染拡大」**でした。
2020年春といえば、日本で初めての緊急事態宣言が発出された時期です。 おんまく寿司の魅力は、店内の大きな生簀(いけす)や、職人が目の前で握るライブ感、そして家族みんなでワイワイ楽しめる「店内飲食」にありました。しかし、感染対策による外出自粛や営業時間の短縮要請が、そのビジネスモデルに大打撃を与えました。
「鮮度」と「品質」にこだわっていたからこそ、客足の減少による食材ロスやコストの維持が難しくなったことが推測されます。長年愛されたお店が、ウイルスの影響で幕を閉じることになったのは、本当に悔やまれる出来事でした。
2. あれから数年…おんまく寿司の「跡地」は今どうなっている?
閉店から時間が経ち、かつておんまく寿司があった場所(跡地)は、地域の風景と共に変わりつつあります。 「あそこを通るたびにおんまく寿司を思い出す」という方も多い、主要店舗の跡地の現在を見てみましょう。
2-1. 【広島】五日市店の跡地は「かめや釣具」へ
広島県民にとって特に馴染み深かったのが、広島市佐伯区にあった五日市店です。 コイン通り周辺の賑やかなエリアにあり、週末は常に家族連れで行列ができていました。
この五日市店の跡地は、現在**「かめや釣具 総本店」**として生まれ変わっています。 建物は改装されていますが、大きな敷地と駐車場にかつての面影を感じるという方もいるかもしれません。飲食店ではなくなりましたが、現在も多くの人が訪れるスポットとなっています。
2-2. 【広島】宇品店・【岡山】青江店のその後
- 広島・宇品店: 大型ショッピングモールやインテリアショップが立ち並ぶ宇品エリアにあった店舗。こちらも閉店後、建物は解体や改装を経て、現在は別の商業利用がなされています。宇品の海沿いをドライブした帰りに寄るのが定番コースだった方も多いでしょう。
- 岡山・青江店: 岡山県内唯一の店舗として、国道沿いで大きな看板を掲げていました。こちらも閉店後、跡地は更地になったり、新たな店舗が入ったりと変化しています。
跡地が新しいお店に変わっても、ふとした瞬間に「あ、ここは昔おんまく寿司だった場所だ」と思い出し、寂しさを感じるファンは少なくありません。
2-3. 【愛媛】発祥の地・今治や松山の店舗跡
おんまく寿司の発祥地である愛媛県。 今治店や松山店も同様に閉店しました。地元・今治の方言で「思いっきり」「めちゃくちゃ」を意味する「おんまく」の名を冠したお店が地元から消えた喪失感は、計り知れないものがあります。

3. もう食べられない…記憶に残る「おんまく寿司」の名物メニュー
もう二度と食べることはできませんが、おんまく寿司が提供してくれた「食の感動」は色褪せません。ここでは、多くのファンを魅了したメニューや特徴をアーカイブとして残します。
3-1. 代名詞だった「ジャンボシリーズ」と「瀬戸内三昧」
おんまく寿司といえば、なんといっても**「ネタの大きさ」**でした。
- ジャンボシリーズ: シャリを覆い尽くし、皿からはみ出るほどの長さがあった「ジャンボサーモン」や「ジャンボ穴子」。ハサミで切って食べるほどの豪快さは、子供たちに大人気でした。
- 瀬戸内三昧: 瀬戸内海で獲れた新鮮な白身魚(タイ、ヒラメ)やアジなどを一皿に盛り合わせたセット。冷凍解凍ではない、市場直送の「プリプリ」「コリコリ」とした食感は、100円寿司チェーンでは味わえない贅沢でした。
3-2. 店内の巨大生簀(いけす)と職人の活気
おんまく寿司は「回転寿司」でありながら、エンターテインメント性も抜群でした。 店舗によっては店内に巨大な**生簀(いけす)**があり、アジやタイが泳いでいる姿を見ることができました。注文が入ると職人が網ですくい、その場で捌いて提供する。
「へい、おまち!」という職人さんの威勢のいい声と、活気あふれる店内の雰囲気。 食事をするだけでなく、「楽しい時間を過ごす場所」として、地域の食卓を支えていました。

4. ネット上で後を絶たない「復活」を望む声
閉店から数年が経過した2025年現在でも、X(旧Twitter)やGoogleの検索候補には、おんまく寿司に関連して**「復活」**というキーワードが現れることがあります。
「今日お寿司食べたけど、やっぱりおんまく寿司のジャンボサーモンが恋しい」 「岡山におんまく寿司、復活してくれないかな…」 「五日市の跡地を通るたびに、あそこのお寿司が食べたくなる」
現時点で、運営元から再出店や復活に関する公式なアナウンスはありません。 しかし、これだけ長い間「また食べたい」と言われ続ける回転寿司チェーンは稀有な存在です。それだけ、地域の人々の胃袋と心に深く刻まれた名店だったと言えるでしょう。



5. まとめ:おんまく寿司は永遠にファンの記憶の中に
本記事のまとめです。
- 現状: おんまく寿司は2020年5月7日に全店閉店しました。現在営業している店舗はありません。
- 理由: 新型コロナウイルスの影響による一斉閉店でした。
- 跡地: 広島・五日市店跡は「かめや釣具」になるなど、それぞれの地域で新しい姿に変わっています。
- 記憶: 瀬戸内の新鮮なネタと、豪快な「ジャンボ寿司」の味は、今も多くのファンの心に残っています。
「おんまく(思いっきり)」美味しいお寿司をお腹いっぱい食べさせてくれたおんまく寿司。 お店はなくなってしまいましたが、家族と過ごした楽しい食事の思い出は、これからも消えることはありません。
かつておんまく寿司で働いていたスタッフの皆様、そして美味しいお寿司を提供してくださったことに、改めて感謝を表します。

