最終更新: 2026-10-04
回転寿司チェーン「はま寿司」は、全国に680店舗以上を展開する人気店です(2026年9月時点)。2026年3月には同チェーンの2店舗でノロウイルスによる食中毒が報道され、食の安全への関心が高まりました。本記事では、報道をもとに確認できた発生事例の正確な数字、ノロウイルスなど主な原因菌・ウイルスの知識、回転寿司業界の安全対策システム、そして万が一食中毒になった場合の対処法まで解説します。
はま寿司で起きた食中毒事例(2026年3月)

2026年3月、はま寿司の2店舗でノロウイルスによる集団食中毒が報道されました。以下は、複数の報道機関が伝えた内容を突き合わせて整理したものです。行政の一次発表そのものではなく報道内容に基づく点にご留意ください。
2026年3月27日 宮崎県小林市「はま寿司 小林店」
福井新聞・フードリンクニュース・オリコンなどの報道によると、2026年3月27日に「はま寿司 小林店」(宮崎県小林市)を利用した20グループ66人のうち、39人に下痢・おう吐などの症状が確認されました。所轄保健所の調査で、利用客17人と従業員4人の便からノロウイルスが検出されています(症状が出た39人全員の客・従業員内訳が明示されているわけではありません)。店舗は3月29日夜から自主的に営業を停止し、2026年4月2日に保健所から4月3日までの営業停止処分(2日間)を受けました。原因は、感染した従業員による調理作業とみられています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発生日 | 2026年3月27日 |
| 発生場所 | はま寿司 小林店(宮崎県小林市) |
| 原因病原体 | ノロウイルス |
| 利用者数 | 20グループ66人 |
| 症状が出た人数 | 66人中39人(下痢・おう吐など) |
| ウイルス検出 | 客17人・従業員4人の便から検出(計21人) |
| 措置 | 3月29日夜から自主的に営業停止。4月2日、保健所が4月3日までの営業停止処分(2日間) |
2026年3月8日 和歌山県海南市「はま寿司 海南店」
テレビ朝日系(ANN)・読売新聞・高知新聞(共同通信配信)などの報道によると、2026年3月8日に「はま寿司 海南店」(和歌山県海南市)を利用した2〜88歳の13人が下痢・おう吐などの症状を訴え、うち8人の便からノロウイルスが検出されました。2人が入院しましたが、いずれも快方に向かっていると報じられています。和歌山県は食中毒と断定し、同店を3月13日から3月15日までの3日間、営業停止処分としました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発生日 | 2026年3月8日 |
| 発生場所 | はま寿司 海南店(和歌山県海南市) |
| 原因病原体 | ノロウイルス |
| 症状が出た人数 | 13人(年齢2〜88歳)下痢・おう吐など |
| ウイルス検出 | 8人の便から検出 |
| 入院者数 | 2人(いずれも快方に向かっていると報道) |
| 措置 | 3月13日〜15日の3日間、営業停止処分 |
これら2件は、いずれも2026年3月に発生し、ノロウイルスが流行しやすい冬〜春のシーズンと重なっています。本記事執筆時点(2026年10月)で報道が確認できるはま寿司の食中毒事案はこの2件です。継続的・現在進行形の問題ではなく、特定の2店舗・特定の時期に起きた個別の事案である点を押さえたうえで、以降では一般的なノロウイルス対策と業界全体の衛生管理の仕組みを解説します。はま寿司を運営する株式会社はま寿司(ゼンショーホールディングス子会社)は、いずれの事案についても各保健所の指導に従い施設消毒・従業員の健康管理強化などの対応を取ったと報じられています。
ノロウイルスとは何か|回転寿司との関連

ノロウイルスの基本情報
ノロウイルス(Norovirus)は、急性胃腸炎の主要な原因ウイルスです。厚生労働省の食中毒統計によると、2023年の食中毒患者数(11,803人)のうちノロウイルスが5,502人(46.6%)ともっとも多く、全病因物質の中で患者数トップです。事件数では寄生虫のアニサキス(432件)、カンピロバクター属菌(211件)に次ぐ3位(163件)ですが、感染力の強さから一度の発生で患者数が膨らみやすい病原体です。
| 項目 | ノロウイルスの特性 |
|---|---|
| 潜伏期間 | 24〜48時間 |
| 主な症状 | 嘔吐・下痢・腹痛・軽度の発熱 |
| 症状の持続期間 | 1〜3日間(免疫正常者) |
| 感染経路 | 経口感染(汚染食品・人→人接触・飛沫) |
| 感染力 | 非常に強い(少量のウイルスで感染が成立) |
| 不活化の目安 | 中心温度85〜90℃・90秒以上の加熱(コーデックス委員会CAC/GL 79-2012基準) |
| 消毒方法 | 次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)・加熱 |
| アルコール消毒 | 効果が低い(手洗いが最重要) |
出典: 厚生労働省「ノロウイルスに関するQ&A」、食品安全検定実行委員会「食中毒発生状況まとめ(2023年)」(厚生労働省統計データを編集)
なぜ回転寿司でノロウイルスが広がりやすいのか
回転寿司業態でノロウイルスが発生・拡大しやすい理由は主に3点あります。
1. 生魚の取り扱い: 寿司ネタの多くは生食を前提とした魚介類です。二枚貝(カキ・アサリ・ホタテ等)はノロウイルスを蓄積しやすいことで知られています。貝類の汚染は、貝が摂食する海水・プランクトン由来の場合と、調理・加工段階での人為的汚染(感染した調理従業員からの二次汚染)の場合があります。小林店の事案も、感染した従業員の調理作業が原因とみられています。
2. チェーン店規模の多人数対応: 大型チェーンでは1店舗あたり1日数百人以上の来客があります。感染した調理従業員が勤務した場合、短時間で多数の顧客が同じ感染源にさらされる可能性があります。
3. レーン・共用設備の接触: 回転寿司のレーンやタッチパネルは不特定多数が触れる環境です。感染者の手指を介した接触感染リスクが、通常の食堂より高くなる場面があります。
回転寿司チェーンの食中毒対策システム

はま寿司を含む大手回転寿司チェーンは、食中毒予防のために衛生管理システムを導入しています。
HACCPに基づく衛生管理
2021年6月に改正食品衛生法が完全施行され、原則としてすべての食品事業者にHACCP(Hazard Analysis and Critical Control Points)に沿った衛生管理が義務付けられました。回転寿司チェーンも大規模事業者として、7原則12手順に基づく正式なHACCP計画の策定・実施が求められます。
HACCPでは、以下のCCP(重要管理点)が特に重視されます。
| 重要管理点(CCP) | 基準の目安 |
|---|---|
| 食材の受け入れ温度管理 | 鮮魚は10℃以下での受け取りが基本 |
| ネタケースの温度管理 | 寿司ネタは5℃以下に保持 |
| 加熱調理品の中心温度 | 75℃・1分以上(ノロウイルスは85〜90℃・90秒以上が目安) |
| 従業員の健康チェック | 症状がある従業員の就業禁止 |
はま寿司の衛生管理体制
はま寿司(ゼンショーホールディングス)は公式サイト・IR資料でグループ全体の食品安全への取り組みを公表しています。主な取り組みは次の通りです。
店舗衛生管理: 開店前・営業中・閉店後の定期的な清掃・消毒、ネタケース・シャリ炊き機器の日次洗浄、レーン・タッチパネル・テーブルの定期消毒
従業員管理: 毎日の健康チェック(体温・体調確認)、手洗い・手袋着用の徹底、感染症症状(嘔吐・下痢・発熱)がある場合の就業禁止ルール、定期的な衛生教育・食品衛生責任者の配置
食材管理: 産地・ロットのトレーサビリティ管理、冷蔵・冷凍保管温度の定期確認、使用期限管理
なお、小林店の事案では、再発防止策として店舗設備の消毒に加え、保健所による衛生講習の実施、健康管理チェックの再徹底などに取り組むと報じられています。衛生管理の仕組みがあっても、従業員の体調不良時の申告・シフト運用が徹底されなければ防げない、という実例でもあります。
回転レーンから「デジタルレーン」への移行
2023年1月頃、複数の回転寿司チェーンの店舗で撮影されたとみられる迷惑行為動画がSNSで拡散し、業界全体で衛生対策の見直しが進みました。はま寿司では、従来の開放型レーンに生のネタを流し続ける方式から、タッチパネルで注文した商品のみをレーン上に届ける「デジタルレーン」方式への移行が進められています。不特定多数の客がネタに直接触れる機会を減らす工夫で、迷惑動画問題をきっかけに業界全体で広がった対策の一つです。
食中毒の症状別チェックリスト|受診の目安

ノロウイルス食中毒の典型的な経過
飲食後24〜48時間以内に以下のような症状が現れた場合、ノロウイルス食中毒の可能性があります。
| 時間経過 | 症状の変化 |
|---|---|
| 潜伏期(0〜24〜48時間) | 無症状 |
| 発症初期 | 突然の嘔気・嘔吐(多くは複数回) |
| 発症後数時間 | 下痢(水様便)・腹痛・頭痛 |
| 発症後12〜24時間 | 発熱(37〜38℃台)・倦怠感 |
| 回復期(発症後2〜3日) | 症状軽快・食欲回復 |
緊急受診が必要なサイン
以下に該当する場合は、速やかに医療機関を受診してください。
| サイン | 具体例 |
|---|---|
| 脱水症状が疑われる | 唇の乾燥、尿量の著しい減少、皮膚をつまんでも戻らない |
| 高熱 | 38.5℃以上が持続 |
| 血便または血性嘔吐 | 茶色・赤色の嘔吐物または便 |
| 意識障害・強いめまい | 立てない・返答がおかしい |
| 乳幼児・高齢者 | 軽症でも脱水が急速に進行するリスクがある |
| 症状の長期化 | 症状が72時間以上持続し改善が見られない |
免疫低下者・妊婦・乳幼児への注意
ノロウイルスは健康な成人では多くが自然回復しますが、以下の方々は重症化リスクが高いため特に注意が必要です。
- 妊娠中の女性(回転寿司での生魚摂取全般について妊婦向けガイドもご参照ください)
- 乳幼児(特に6ヶ月未満の乳児)
- 高齢者(65歳以上)
- 抗がん剤・免疫抑制剤使用中の方
- 腎疾患・肝疾患・糖尿病等の基礎疾患がある方
食中毒になったときの正しい対処法

自宅での対応(軽症の場合)
#### 水分補給が最優先
ノロウイルス食中毒では嘔吐・下痢により急速に脱水が進みます。症状が始まったらすぐに水分補給を始めてください。
- 推奨: 経口補水液(OS-1等)・スポーツドリンク(薄めたもの)
- 1回あたり少量(50〜100mL)を頻回に摂取
- 一気に大量に飲むと嘔吐が再発するため注意
- 嘔吐が落ち着いたら、おかゆ・トースト・バナナなどの消化の良い食事から再開
#### 市販薬の注意点
- 下痢止め薬(ロペラミド等)は原則使用しない: ウイルスの排出を妨げて症状が長引く可能性がある
- 解熱鎮痛剤: 発熱・頭痛に対しアセトアミノフェン(カロナール等)は比較的安全。NSAIDs(イブプロフェン等)は胃腸に負担がかかるため控える
- 整腸剤: ビオフェルミン等は腸内環境回復に有効で使用可
#### 安静・隔離
- 家族への感染を防ぐため、タオル・食器を共用しない
- 嘔吐・下痢物の処理はゴム手袋・マスクを着用し、次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)で消毒
- 汚染された衣類・リネンは85℃以上の熱湯で洗濯
保健所への報告タイミング
同じ食事をした複数人が同時に発症した場合は「集団食中毒」の可能性があります。以下の場合は最寄りの保健所(または食品衛生協会)への連絡を検討してください。
- 2名以上が同一の食事後に同様の症状
- 1名でも重症の場合(特に乳幼児・高齢者)
- 食品業者・飲食店での発生が疑われる場合
保健所への報告は、同様の被害者を増やさないための重要な行動です。報告・相談は匿名でも受け付けています。
はま寿司を安全に楽しむための実践ガイド
注文時のリスクを下げるポイント
#### 1. 加熱ネタを選ぶ
ノロウイルスは加熱に弱く、85〜90℃・90秒以上の加熱で不活化の目安とされます。炙りサーモン・えびフライ・茶碗蒸し・みそ汁など加熱調理された商品は、生食より食中毒リスクが低くなります。
#### 2. 鮮度の高い時間帯に来店
開店直後(特に平日のランチ前)は、食材の鮮度が最も高い時間帯です。混雑前の早い時間帯を選ぶことで、食材の回転が速く、鮮度の面で安心感が高まります。
#### 3. 二枚貝は慎重に
カキ・アサリ・ホタテなど二枚貝はノロウイルスを蓄積しやすい食材です。生食用カキの国産品には「生食用」「加熱用」の区別があり、飲食店では「加熱用」を生食提供することは禁じられていますが、念のため加熱調理品を選ぶことで安全性が高まります。
#### 4. 免疫が低下している時期は生魚を控える
発熱直後の回復期・術後・抗がん剤治療中・強いストレス下などで免疫が低下している時期は、生魚を避けるか加熱ネタのみにするのが安全です。
子ども・妊婦・高齢者への配慮
| 対象者 | 推奨ネタ | 避けるべきネタ |
|---|---|---|
| 3歳未満の乳幼児 | 生魚は原則不可・たまご・コーン軍艦・えびフライ | 生魚全般・貝類・いくら・生えび |
| 妊婦 | たまご・えびフライ・煮あなご・熱い茶碗蒸し | 生サーモン・本まぐろ・生えび・貝類 |
| 65歳以上の高齢者 | 加熱ネタ・締め魚(酢でしめたもの)・卵料理 | 生の二枚貝・生牡蠣・レア焼きもの |
| 免疫低下者 | 炙りもの・加熱調理品全般 | 生の魚介類全般 |
詳細な妊婦の回転寿司安全ガイドについては、妊婦の回転寿司ガイドをご覧ください。
アニサキスなど他の食中毒リスクも知っておこう
食中毒のリスクは、ノロウイルスだけではありません。寿司・刺身で気をつけるべき代表的な食中毒リスクをまとめます。
アニサキス(寄生虫)
アニサキスは魚に寄生する線虫の一種で、生の魚を食べた際に感染します。厚生労働省の食中毒統計によると、2023年の食中毒事件数(1,021件)のうちアニサキスが432件(42.3%)と病因物質別で事件数が最多で、生魚を扱う寿司・刺身業態全般で注意が必要です。
主なリスクと対策についてはアニサキス食中毒対策の詳細ガイドをご参照ください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 症状 | 食後数時間〜十数時間後に急激な腹痛・嘔吐 |
| よくある誤解 | 酢・塩・醤油・わさびではアニサキスは死滅しない |
| 予防法 | -20℃以下で24時間以上冷凍(コーデックス委員会基準: -20℃/7日間)・加熱(70℃以上) |
腸炎ビブリオ
腸炎ビブリオは海水温が上昇する夏季(7〜9月)に繁殖しやすい細菌です。増殖速度が速く、夏の魚介類の取り扱いには特に注意が必要です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 潜伏期間 | 8〜24時間 |
| 症状 | 激しい腹痛・下痢・嘔吐(37〜38℃の発熱を伴うことも) |
| 予防法 | 魚介類の低温保管・流水洗浄・加熱 |
大手チェーンでは通年を通じた冷温管理の徹底により、腸炎ビブリオのリスクは比較的コントロールされています。
黄色ブドウ球菌
調理者の手指に存在する黄色ブドウ球菌は、食品への二次汚染で食中毒を引き起こします。シャリを素手で握る従来の寿司調理では潜在的リスクがありますが、大手チェーンでは衛生手袋使用・機械握りの導入が進んでいます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 潜伏期間 | 1〜6時間(非常に短い) |
| 症状 | 激しい嘔吐・下痢 |
| 特徴 | 毒素(エンテロトキシン)は加熱しても分解されない |
はま寿司のメニュー・サービスを安全に楽しむために
はま寿司は680店舗以上を展開するゼンショーグループのブランドで、全国で多くの人が日常的に利用する回転寿司チェーンです。食中毒のリスクはゼロにはなりませんが、正しい知識を持つことでリスクを最小化できます。
#### 安全性を高める行動
1. 体調不良時(免疫低下・妊娠中など)は加熱ネタを中心に注文する
2. 食後の異変には早めに水分補給・休養を取る
3. 複数人が同時に発症した場合は保健所に連絡する
#### はま寿司の衛生面での取り組み
- ゼンショーグループの衛生管理基準に基づく品質管理
- HACCPに基づいた食品安全システムの導入義務
- 全国規模の食材調達によるロット管理
他の大手回転寿司チェーンとの比較についてはスシローの安全システムをご覧ください。
また、回転寿司での健康的な食べ方についてはカロリーを意識した回転寿司の食べ方も参考にしてください。
よくある質問
Q1. はま寿司で食中毒になったかもしれない。まず何をすればよいですか?
症状が出たらまず水分補給(経口補水液が最適)をしてください。飲食後24〜48時間以内に嘔吐・下痢・腹痛などが複数の同行者に同時に現れた場合は、集団食中毒の可能性があるため最寄りの保健所へ連絡することをおすすめします。脱水症状・高熱・血便・意識障害がある場合は速やかに医療機関を受診してください。
Q2. ノロウイルスはどれくらいで回復しますか?
健康な成人では発症後1〜3日で症状が軽快します。ただし、回復後も2〜3週間程度はウイルスが糞便中に排出され続けるため、手洗い・衛生管理を徹底してください。乳幼児・高齢者・免疫低下者は重症化・長期化することがあります。
Q3. はま寿司の食中毒事例を保健所に相談・申告したいのですが?
最寄りの保健所(各都道府県の衛生部局)に電話または窓口で相談できます。飲食後に症状が出た日時・食べたもの・症状の内容を記録しておくと報告がスムーズです。レシートや注文履歴(アプリ)も保管しておくと良いでしょう。相談は無料・匿名でも可能です。
Q4. アルコール消毒でノロウイルスを殺せますか?
アルコール消毒はノロウイルスには効果が低いとされています(ノロウイルスはエンベロープを持たないウイルスのため)。手洗いは石けんと流水で20秒以上が最も有効です。器具・設備の消毒には次亜塩素酸ナトリウム(0.1%希釈液)を使用してください。
Q5. はま寿司で妊婦が食べて良いネタは何ですか?
妊婦の方は生魚全般を避けることが推奨されます。えびフライ・たまご・煮あなご・炙りポーク巻き・茶碗蒸し・みそ汁など加熱調理品が比較的安全です。水銀リスクの観点から本まぐろ・メカジキも控えるのが無難です。詳しくは[妊婦の回転寿司ガイド](https://osushi.studio/media/ninpu-kurasushi-guide/)をご覧ください。
Q6. 食中毒の場合、損害賠償や返金を請求できますか?
飲食店での食中毒が原因と医学的に証明された場合、民事上の損害賠償請求が可能です。ただし、因果関係の立証(医療機関の診断書・ウイルス検査結果・飲食の記録)が必要です。まずは医療機関を受診して診断書を取得し、領収書・注文記録を保管してください。保健所に届け出ておくと行政の調査が入り、立証に役立つ場合があります。
Q7. 食中毒の予防に一番効果的な方法は何ですか?
手洗いが最も基本的かつ効果的な予防策です。石けんと流水で20秒以上、特に食事前・トイレ後・調理前は必ず行いましょう。加熱食品を選ぶ、免疫低下時は生魚を避ける、食後の体調変化に早めに気づくことも重要です。
まとめ
はま寿司では、2026年3月に小林店(宮崎県)・海南店(和歌山県)の2店舗でノロウイルス食中毒が報道されています。ノロウイルスは感染力が強く、潜伏期間が24〜48時間と比較的長いため、発症時に「どこで感染したか」を特定しにくい場合があります。
正しい知識を持って対応することが重要です。
- 発症したらまず水分補給・安静
- 重症サイン(脱水・高熱・血便)があれば即受診
- 複数人の同時発症は保健所へ報告
- 免疫低下時は加熱ネタを選ぶ
- 手洗い(石けん・流水20秒)がノロウイルス予防の基本
はま寿司・スシロー・くら寿司などの大手チェーンはHACCPに基づく衛生管理を実施しており、適切に運用されていれば食中毒リスクは低減されます。一方で、今回の2件の事案はいずれも従業員の感染が起点とみられており、衛生管理の仕組みがあっても、体調不良時の申告・就業禁止ルールの運用が徹底されなければ防げないことを示しています。万が一の際も正しい対処法を知っていれば、症状を長引かせず回復につなげることができます。
寿司の旬ネタや選び方については寿司ネタ完全ガイド、食中毒全般(特にアニサキス)についてはアニサキス食中毒対策もあわせてご覧ください。
この記事は寿司スタジオ編集部が、各種報道・厚生労働省公表資料をもとに作成しました。詳しくは編集部についてをご覧ください。
参考情報
- 福井新聞「はま寿司 小林店でノロウイルスによる食中毒、客39人が下痢や嘔吐 宮崎県、4月3日まで営業停止処分」(https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/2567958、2026年10月4日確認)
- フードリンクニュース「『はま寿司』宮﨑県店舗で、下痢・おう吐39名 従業員から伝染したノロ食中毒」(https://www.foodrink.co.jp/news/2026/04/0660833.html、2026年10月4日確認)
- オリコンニュース「はま寿司、宮崎で発生したノロウイルスによる集団食中毒事故を謝罪 39人に下痢・おう吐などの症状」(https://www.oricon.co.jp/news/2446400/full/、2026年10月4日確認)
- ライブドアニュース/テレビ朝日系(ANN)「『はま寿司』の客13人が嘔吐などの症状 和歌山・海南市 ノロウイルス、営業停止3日」(https://news.livedoor.com/topics/detail/30762185/、2026年10月4日確認)
- Yahoo!ニュース/読売新聞オンライン「はま寿司で食中毒、2~88歳の男女13人…ノロウイルスが検出」(https://news.yahoo.co.jp/articles/7c843aba0c5b1273a4a9850f1d2dcbe6e8ce6c93、2026年10月4日確認)
- 高知新聞「はま寿司で13人食中毒 和歌山、ノロウイルス検出」(https://www.kochinews.co.jp/article/detail/980959、2026年10月4日確認)
- 厚生労働省「ノロウイルスに関するQ&A」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html、2026年10月4日確認)
- 食品安全検定実行委員会「食中毒発生状況まとめ(2023年)」厚生労働省統計データを編集(https://www.fs-kentei.jp/wp6/wp-content/uploads/2024/04/syokucyudoku_2023.pdf、2026年10月4日確認)

