最終更新: 2026-09-28
会社やチームの忘年会で「今年は寿司にしよう」という話が出たとき、幹事が最初につまずくのが「寿司屋は居酒屋と勝手が違う」という点です。飲み放題が付いていない店が珍しくなく、個室や貸切の枠は12月に入るとすぐに埋まり、人数の増減にも居酒屋ほど柔軟に対応できない店が多いためです。
この記事では、忘年会の幹事を任された人が寿司屋を選ぶときに知っておくべきことを、予算相場・予約のタイミング・飲み放題の有無・個室貸切の条件という4つの軸で整理します。結論から言うと、寿司の忘年会は「10月中に候補を絞り、11月中に予約を確定させる」のが最も失敗の少ない進め方です。人数が20名を超える、または金曜・土曜の開催を希望する場合は、10月上旬から動き始めることをおすすめします。
なお、大晦日など家庭で寿司を食べる年末の過ごし方については年末のお寿司完全ガイドで、還暦や顔合わせなど身内のお祝いの席については寿司でお祝い完全ガイドでそれぞれ解説しています。本記事はそれらとは異なり、職場やチームの「忘年会」を寿司屋で開くときの幹事業務にしぼって解説します。
忘年会に寿司を選ぶときに知っておきたい3つの違い

寿司屋での忘年会は、居酒屋での忘年会や取引先との接待とは前提が異なります。まずこの3点を押さえておくと、店選びで迷いにくくなります。
| 項目 | 居酒屋の忘年会 | 寿司屋の忘年会 |
|---|---|---|
| 飲み放題 | ほぼ全店が標準搭載 | 店によって「あり・なし」が分かれる。事前確認が必須 |
| 人数対応 | 大人数の受け入れに慣れている店が多い | 個室・カウンターの席数に上限があり、大人数は貸切前提になりやすい |
| 予算の使い方 | コース料金がそのまま総額になりやすい | ネタや追加注文で総額が変動しやすく、上限を伝える工夫が必要 |
ここで注意したいのは、取引先を接待する「寿司屋での接待」とは目的も予算感もまったく異なる点です。接待は少人数・高予算・1対1に近い関係構築が目的ですが、忘年会は同じ職場の仲間が集まり、飲み放題込みで一人あたりの負担を抑えることが重視されます。接待での店選びやマナーは寿司屋での接待完全ガイドで詳しく解説しているので、忘年会と接待を混同しないよう読み分けてください。
寿司の忘年会、予算相場はいくら?居酒屋との差に注意

忘年会全体の予算相場を確認したうえで、寿司屋ならではの注意点を見ていきます。
比較サイト運営会社の調査記事によると、2025年時点の忘年会の1人あたり予算は「4,300円〜4,900円」が中心で、規模別には中規模(30〜50名)で4,500〜5,500円、大規模(51〜80名)で5,000〜6,500円が目安とされています。立場別では、会社負担を含む「ビジネス忘年会」が平均4,298円、個人負担が中心の「プライベート忘年会」が平均4,911円という数字も紹介されています(出典: タイムシェアリング「【2025年版】忘年会の予算相場を徹底解説」、2026年9月確認)。
ここで注意したいのは、この4,300〜6,500円という相場は居酒屋を含む忘年会全体の平均であり、寿司屋の飲み放題付きコースはこれより高くなりやすいという点です。予約サイト「一休.comレストラン」の東京エリア「飲み放題で鮨が楽しめるお店」カテゴリーには306店舗が掲載されており、価格帯は6,000円台から33,000円台までと幅がありますが、下限からして忘年会の平均予算を上回ります(出典: 一休.comレストラン「東京都の飲み放題で鮨が楽しめるおすすめレストラン」、2026年9月確認)。
つまり、寿司屋で忘年会をする場合は「一人5,000円前後」という一般的な忘年会予算の感覚のまま店を探すと、条件に合う店がほとんど見つからない可能性があります。次のいずれかの調整が現実的です。
- 予算を一人6,000〜8,000円程度に引き上げる
- 飲み放題なしのコース+アルコールは個別会計にする
- 職人が握る「出張寿司」を会議室やオフィスに呼ぶケータリング形式に切り替える(寿司ケータリング完全ガイドを参照)
会社負担がある場合は、上限予算を早めに経理・上司へ確認し、飲み放題込みか個別会計かを決めてから店探しを始めると、候補選びのミスマッチを防げます。
予約はいつまでに?逆算スケジュール
寿司屋の忘年会でもっとも失敗が多いのが「予約の出遅れ」です。宴会予約に関する情報サイトの解説によると、忘年会の会場探しは規模に応じて次のタイミングで動き出すのが目安とされています(出典: e-Kaijou「忘年会の予約ベストタイミングとは?失敗しない幹事のための完全ガイド」、公開2025年9月23日・更新2026年7月12日、2026年9月確認)。
| 人数規模 | 予約に動き出す目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 少人数(〜10名) | 開催希望日の1か月前まで | 個室不要ならこの時期でも間に合いやすい |
| 中規模(20〜50名) | 1.5〜2か月前(10月〜11月中旬) | 個室・貸切を希望する場合はこのタイミングが目安 |
| 大人数・貸切 | 2〜3か月前、またはそれ以上 | 人気店の貸切枠は10月中に埋まり始める |
同記事では、12月第2週から第3週の金曜・土曜など条件の良い日程は特に混雑し、9月頃から検索が始まって11月末から12月初旬にピークを迎える傾向が強まっていると指摘されています。寿司屋は席数自体が居酒屋チェーンより少ない店が多いため、この傾向がさらに強く出ると考えたほうが安全です。人数が固まっていなくても「候補日と店を10月中に仮押さえし、11月中に人数を確定する」という進め方をおすすめします。
幹事が予約時に確認すべきチェックリスト
寿司屋への予約連絡(電話が基本の店が多い)では、次の項目を漏れなく伝えておくと当日のトラブルを防げます。
| 確認項目 | 伝える内容 | 理由 |
|---|---|---|
| 利用目的 | 「会社の忘年会」であること | 席の配置やコースの提案が変わる |
| 人数と増減の幅 | 確定人数と、増減が出る可能性がある人数 | 直前の人数変更に対応できるか事前把握が必要 |
| 個室・貸切の希望 | 個室必須か、カウンターでも可か | 寿司屋は個室数が少なく、早い者勝ちになりやすい |
| 飲み放題の有無 | 飲み放題付きコースの用意があるか | 用意がない店では別会計や単品注文になる |
| 予算の上限 | 一人あたりの予算(飲み物込みか別か) | 時価ネタが多い店では予算超過のリスクがある |
| アレルギー・苦手なネタ | 甲殻類・生もの不可などの人数と内容 | 職人が代替ネタを用意できるかの判断材料になる |
| キャンセル・人数変更の条件 | 何日前までなら人数減が可能か | 忘年会は直前の欠席が出やすいため必ず確認する |
| 会計方法 | 割り勘対応、領収書の宛名、支払い方法 | 現金のみの店もあるため事前確認が安心 |
このうち、個室や貸切に関する条件は特に見落とされがちです。個室の広さや掘りごたつの有無、目的別の使い分け方はお寿司×個室ガイドにまとめているので、忘年会の人数と照らし合わせて確認しておくと予約時のやり取りがスムーズになります。
シーン別|寿司の忘年会プラン3パターン
忘年会の規模や目的によって、選ぶべき店のタイプは変わります。
| シーン | おすすめの形式 | 予算目安(1人) | ポイント |
|---|---|---|---|
| 部内・少人数(〜10名) | 個室のある寿司屋、飲み放題付きコース | 5,000〜8,000円 | カウンターと個室が両方ある店なら、当日の人数変動にも対応しやすい |
| 全社・中〜大人数(20名以上) | 貸切対応の寿司屋、または宴会場+寿司ケータリング | 6,000〜10,000円 | 貸切枠は早期に埋まるため、10月中の仮予約が安全 |
| 役員・上長も同席する会 | カウンター中心の高級店、飲み放題より単品重視 | 10,000円〜 | 接待に近い格式が求められる場合は[寿司屋での接待ガイド](https://osushi.studio/media/sushi-settai-manner/)も参考になる |
役員クラスが同席し、格式を重視したい会では、カウンターで職人の仕事を楽しむ高級店という選択肢もあります。普段こうした店を利用しない参加者が多い場合は、高級寿司は初めてでも大丈夫|カウンター入門ガイドを事前に共有しておくと、当日の緊張や戸惑いを減らせます。
寿司の忘年会に関するよくある質問
Q1: 寿司屋には飲み放題がない店が多いのですか?
居酒屋ほど標準搭載ではありませんが、飲み放題付きコースを用意する寿司屋は多数あります。一休.comレストランの東京版「飲み放題で鮨が楽しめるお店」カテゴリーだけでも306店舗が掲載されており、選択肢自体は豊富です(2026年9月確認)。ただし店ごとに「あり・なし」がはっきり分かれるため、予約時に必ず確認してください。
Q2: 予算はどれくらい見ておけば安心ですか?
忘年会全体の平均は一人4,300〜6,500円程度ですが、寿司屋の飲み放題付きコースはこれより高くなりやすく、6,000円台からが目安です。予算を上げるか、飲み放題なしで個別会計にするかを早めに決めておくと店選びがスムーズです。
Q3: 人数が確定していなくても予約していいですか?
問題ありません。むしろ寿司屋は個室・貸切の枠が少なく早く埋まるため、候補日と店を先に仮押さえし、人数は後から調整する進め方が現実的です。予約時に「増減の可能性がある人数」を伝えておきましょう。
Q4: 忘年会と接待で店選びの基準は違いますか?
大きく異なります。忘年会は一人5,000〜10,000円程度で飲み放題や個室の有無を重視しますが、接待は少人数・高予算(一人15,000円〜が目安)で、アクセスや格式、会話のしやすさが優先されます。詳しくは[寿司屋での接待完全ガイド](https://osushi.studio/media/sushi-settai-manner/)で解説しています。
Q5: 会場に来てもらう「出張寿司」も選べますか?
選べます。会議室やオフィスで開催したい場合は、職人が出向く出張握りや、折詰め・大皿を配達してもらうケータリング形式が候補になります。料金相場や予約のリードタイムは[寿司ケータリング完全ガイド](https://osushi.studio/media/osushi-catering/)にまとめています。
まとめ:寿司の忘年会は「10月に候補、11月に確定」が鉄則
- 寿司屋の忘年会は居酒屋と違い、飲み放題の有無が店ごとに分かれるため予約時の確認が必須
- 予算は忘年会全体の平均(一人4,300〜6,500円程度)より高くなりやすく、6,000円台からを想定しておく
- 中規模以上は開催希望日の1.5〜2か月前、貸切希望なら2〜3か月前から動くのが目安
- 個室・貸切の枠は12月に入るとすぐ埋まるため、10月中に候補を絞り、11月中に予約を確定させる
- 接待や身内のお祝いとは予算感・重視ポイントが異なるため、目的に合った基準で店を選ぶ
まずは候補となる寿司屋に電話をして、「忘年会利用であること」「概算人数」「飲み放題の有無」の3点を確認するところから始めてみてください。個室のレイアウトで迷ったらお寿司×個室ガイド、会場を借りずに寿司を楽しみたい場合は寿司ケータリング完全ガイドもあわせてご覧ください。
この記事は寿司スタジオ編集部が執筆しました。寿司スタジオは寿司に特化した専門メディアです。詳しくは編集部についてをご覧ください。
参考情報
- タイムシェアリング「【2025年版】忘年会の予算相場を徹底解説|人数・規模別の適正金額と幹事が知るべきコスト削減術」(https://time-sharing.jp/sharing/article-281、2026年9月確認)
- 一休.comレストラン「東京都の飲み放題で鮨が楽しめるおすすめレストラン」(https://restaurant.ikyu.com/area/tokyo/30004/t-scene364/、2026年9月確認)
- e-Kaijou「忘年会の予約ベストタイミングとは?失敗しない幹事のための完全ガイド【2026年最新】」(https://www.e-kaijou.space/blog/archives/10517/、公開2025年9月23日・更新2026年7月12日、2026年9月確認)

