高松のお寿司おすすめガイド2026|うどん県のイメージを覆すオリーブハマチと讃岐サワラの名店選び

高松のお寿司おすすめガイド2026|うどん県のイメージを覆すオリーブハマチと讃岐サワラの名店選び 記事

最終更新: 2026-09-11

香川県の人口は907,725人、世帯数は過去最多の409,970世帯です(総務省 令和7年国勢調査速報値、2025年10月1日時点、香川県公表)。前回調査から42,519人・4.47パーセント減少し、県内17市町すべてで人口が減るという厳しい数字が並ぶ一方で、県庁所在地の高松市だけは417,496人という四国最大級の都市人口を抱えています(総務省統計局 令和2年国勢調査)。「香川といえばうどん」というイメージが全国的に強すぎるせいか、高松に寿司の名店が集積していることは意外と知られていません。

「香川に行くならうどんが一番で、寿司はついでで良いのでは」「高松で寿司を探しても、うどん店ほど情報が出てこない」という声はよく聞かれます。実際にうどん店の情報量に比べると、寿司店の情報はまとまって発信される機会が少ないのが実情です。

本記事では、高松の寿司店を予算別に整理したうえで、オリーブの葉を飼料に使った香川独自のブランド魚「オリーブハマチ」と、資源管理によって漁獲量を回復させた「讃岐のサワラ」という、高松でしか味わえない食材のストーリーを解説します。まず高松の寿司事情を統計とともに整理し、次に予算別の比較表と名店紹介、瀬戸内国際芸術祭の島々と組み合わせたモデルコース、最後によくある質問で疑問を解消するという流れでお伝えします。

高松のお寿司の基本情報|うどん県のイメージと瀬戸内海の穏やかな漁場

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高松で寿司を探すときにまず押さえておきたいのは、この街が「讃岐うどん」のイメージの陰に隠れがちなだけで、実際には瀬戸内海という穏やかな内海に面した恵まれた漁場を持つという点です。瀬戸内海は外海に比べて波が穏やかで、季節ごとに安定した魚介が水揚げされることから、古くから「魚庭(なにわ)」とも呼ばれる豊かな漁場として知られてきました。

項目 内容
香川県の人口 907,725人(総務省 令和7年国勢調査速報値、2025年10月1日時点)
香川県の世帯数 409,970世帯(過去最多、令和7年国勢調査速報値)
前回調査との比較 令和2年比42,519人減(4.47%減)。県内17市町すべてで人口減少
高松市の人口 417,496人(総務省統計局 令和2年国勢調査)
高松市の住民基本台帳人口 417,660人(2025年1月1日現在、高松市統計)
讃岐のサワラ 4〜5月に太平洋から瀬戸内海へ来遊。資源管理で1998年の17tから2014年に600t超まで回復

出典: 総務省統計局 令和2年国勢調査、香川県「令和7年国勢調査香川県速報」、高松市統計、JF香川漁連(いずれも2026年9月時点で確認)

香川県の人口減少は県全体で深刻ですが、高松市は県内唯一の中核市であり、四国全体で見ても松山市に次ぐ規模の都市人口を維持しています。うどん店の数の多さばかりが取り上げられがちな香川ですが、これだけの都市人口を抱える街には、当然ながら質の高い寿司店も集積しています。実際に食べログには高松市内だけで90件を超える寿司店・鮨店が掲載されており(2026年9月時点)、うどん県のイメージからは想像しにくいほどの選択肢の広さがあります。

高松のお寿司を予算別に比較|3,000円台の老舗から2万円のおまかせまで

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高松市街の寿司店を予算別に整理すると、兵庫町・御坊町・浜ノ町といった中心市街地エリアに個性的な店が集まっていることがわかります。価格は食べログの掲載情報(2026年9月時点)をもとにした目安です。来店前には各店の最新情報を確認してください。

予算帯 店名 エリア 食べログ評価 ひとこと
3,000〜3,999円 天勝 本店 兵庫町 3.45 創業1866年、大アナゴ「べえすけ」の一本揚げが名物
3,000〜3,999円 鮨 酒 肴 杉玉 浜ノ町 3.40 カウンターで気軽に楽しめる鮨と地酒の店
3,000〜3,999円 や台ずし(各店舗) 高松市内各エリア 3.03〜3.05 立ち飲み感覚の大衆鮨チェーン
6,000〜7,999円 すし 森山 今新町 3.34 落ち着いたカウンターで職人の握りを楽しめる
6,000〜7,999円 鮨司割烹 豊しま 御坊町 3.31 割烹スタイルで鮨と一品料理を両方楽しめる
8,000〜9,999円 日本料理 瀬戸 浜ノ町 3.33 瀬戸内の魚介を使った日本料理と鮨のコース
10,000〜14,999円 寿司割烹 小松 御坊町 3.54 高松市内で評価が高いおまかせ割烹
10,000〜14,999円 寿司処 福家 古馬場町 3.24 落ち着いた空間でのおまかせコース

出典: 食べログ「高松市でおすすめの美味しい寿司(鮨)」(2026年9月時点の掲載情報)

一覧にすると、高松の寿司は3,000円台の老舗大衆店から2万円級のおまかせまで幅広くそろう一方で、東京や大阪のような一皿数百円の大型チェーンよりも、兵庫町・御坊町・浜ノ町の中心市街地に根づいた個人経営のカウンター店が中心という特徴が見えてきます。特に御坊町・浜ノ町周辺は徒歩圏に複数の名店が集まっており、はしご酒感覚で回るのにも向いています。

高級店のカウンターに慣れていない方は、事前にお寿司のコース完全ガイドでおまかせの流れと相場を確認しておくと、当日の会計や注文の流れに戸惑わずに済みます。

高松ならではの食材「オリーブハマチ」と「讃岐のサワラ」

高松の寿司を語るうえで欠かせないのが、香川県が独自に育て上げてきた二つのブランド食材です。一つ目は「オリーブハマチ」です。2008年、香川県で「オリーブ植栽100周年」と「ハマチ養殖発祥80周年」が重なったことを記念して誕生したブランド魚で、オリーブの葉を粉末状にして飼料に混ぜて育てられています。オリーブの葉に含まれる抗酸化作用の強いポリフェノール成分により、身が酸化・変色しにくく、さっぱりとした味わいに仕上がるのが特徴です。旬は毎年9月中旬から12月までの4か月間とされており、9月に高松を訪れるならまさに解禁シーズンにあたります。

二つ目は「讃岐のサワラ」です。サワラは4月から5月にかけて産卵のために太平洋から瀬戸内海へやってくる回遊魚で、香川県民に長く愛されてきました。かつては1986年に1,075トンの漁獲量を記録したものの、1998年にはわずか17トンまで激減しました。その後、県内の「さわら流しさし網漁業者」が中心となって資源管理に取り組んだ結果、2014年には600トンを超えるまで回復しています。香川の農村部には、春にサワラ料理を親戚にふるまう「春祝魚(はるいお)」という風習も残っており、サワラは讃岐の食文化に深く根づいた魚です。

項目 オリーブハマチ 讃岐のサワラ
誕生・特徴 2008年誕生。オリーブ葉の粉末を飼料に添加した養殖ハマチ 4〜5月に瀬戸内海へ来遊する回遊魚
旬 9月中旬〜12月 春(産卵期)と秋の年2回
資源状況 香川県のブランド水産物として確立 1998年17tから2014年600t超まで資源回復
食文化 抗酸化成分で身が変色しにくくヘルシー 「春祝魚」として親戚にふるまう風習

出典: 香川県「ブランド水産物の紹介」、プライドフィッシュ「讃岐のサワラ」(いずれも2026年9月時点で確認)

うどん一辺倒のイメージが強い香川ですが、オリーブハマチと讃岐のサワラという二つの物語を知っていると、高松の寿司店でネタを選ぶ楽しみが一段と深まります。ハマチの基礎知識をもっと知りたい方はお寿司のはまち完全ガイド、天然鯛について知りたい方はお寿司の鯛完全ガイドもあわせてご覧ください。

創業160年の老舗「天勝 本店」と骨付鳥文化のギャップ

高松の寿司文化を象徴する存在が、兵庫町にある「天勝 本店」です。慶応2年(1866年)創業で、160年近い歴史を持つ海鮮料理と寿司の老舗として知られています。店内には大きな生簀が備えられ、それを囲むようにカウンター席が配置されており、瀬戸内海の大アナゴ「べえすけ」を丸ごと使った一本揚げや、穴子棒寿司の持ち帰りが名物です。地酒も豊富にそろい、JR高松駅から近い立地でありながら老舗ならではの落ち着いた雰囲気を楽しめます。

一方で、高松の食文化を語るときにどうしても外せないのが「骨付鳥」です。骨付鳥は讃岐うどんに次ぐ香川県の名物料理で、発祥地は隣の丸亀市ですが、元祖として知られる「一鶴」は高松市内にも複数店舗を構え、全国からファンが訪れるほどの人気を誇ります。弾力のある「親とり」と柔らかい「若とり」の2種類があり、豪快に直火で焼き上げるスタイルが特徴です。

> 編集部メモ: 高松を取材で歩いていて印象的だったのは、地元の方に「高松で美味しいものは?」と尋ねると、真っ先に骨付鳥やうどんの名前が挙がり、寿司の名前がすぐには出てこないことでした。実際に天勝や寿司割烹小松のような老舗を訪れると、瀬戸内の魚介を活かした確かな仕事をする店が多く、うどんと骨付鳥だけがこの街の実力ではないと感じます。観光で高松を訪れる際は、うどん・骨付鳥に加えて寿司も一枠組み込んでみることをおすすめします。

項目 天勝 本店 骨付鳥「一鶴」
創業 慶応2年(1866年) 香川県丸亀市発祥(高松にも複数店舗)
名物 大アナゴ「べえすけ」の一本揚げ、穴子棒寿司 親とり・若とりの直火焼き
立地 兵庫町(JR高松駅近く) 高松市内に複数店舗
ポジション 高松の寿司・海鮮料理を代表する老舗 香川のご当地グルメの代表格

出典: 天勝本店 掲載情報、各グルメサイト(2026年9月時点)

老舗のカウンターに慣れていない方は、事前に基本のマナーを確認しておくと当日も安心です。

女木島・男木島の瀬戸内国際芸術祭と合わせて楽しむモデルコース

高松港からフェリーでわずか20分の女木島、40分の男木島は、瀬戸内国際芸術祭の舞台としても知られる島々です。江戸時代の記録(1679年)には、男木島に「鯛網」の漁業権収入があったことが記されており、この海域が古くから鯛の好漁場だったことがうかがえます。芸術祭の作品めぐりと合わせて高松の寿司を楽しむなら、次のような時間配分が目安になります。

時間 アクション ポイント
9:00 高松港から女木島・男木島へフェリー 女木島まで約20分、男木島まで約40分
13:00 高松港へ戻りランチ 御坊町・浜ノ町エリアで割烹ランチ
15:00 高松城跡(玉藻公園)を散策 海水を引き込んだ「水城」として知られる
18:00 兵庫町・浜ノ町で夜のカウンター 天勝本店や杉玉で職人の握りを堪能

高松城は瀬戸内海の海水を直接引き込んだ「水城」として知られ、日本三大水城の一つに数えられています。島めぐりで瀬戸内海の景色を堪能したあとに、オリーブハマチや讃岐のサワラを味わうという流れは、高松ならではの一日の過ごし方といえます。四国の他県の寿司文化と比較したい方は、徳島のお寿司おすすめガイドや高知のお寿司おすすめガイドもあわせて読むと、瀬戸内側と太平洋側で寿司文化がどう違うのかがよくわかります。

さぬき蛸を使ったタコの寿司に興味がある方はお寿司のたこ完全ガイドも参考にしてください。また、サワラの旬についてさらに詳しく知りたい方は、水産の専門メディア「水産ナビ」のサワラ特集記事も参考になります。

高松でお寿司を食べる前に知っておきたい注意点

高松の寿司店は個人経営の店が多いため、いくつか事前に押さえておきたいポイントがあります。

  • 高評価の老舗ほど予約が埋まりやすい傾向にあります。寿司割烹小松や寿司処福家のようなおまかせ系の店は、事前予約をおすすめします
  • オリーブハマチの旬は9月中旬から12月までの期間限定です。それ以外の時期は入荷が少ない場合があります
  • 讃岐のサワラは春(4〜5月)と秋の年2回が旬で、通年で味わえる魚ではありません
  • 高松市街は兵庫町・御坊町・浜ノ町・古馬場町とエリアが分かれているため、徒歩移動か車移動かを事前に決めておくとスムーズです
  • 女木島・男木島とセットで観光する場合は、フェリーの最終便時刻を必ず確認してください

高松のお寿司に関するよくある質問

Q1: 高松でお寿司を食べるならどのエリアがおすすめですか?

兵庫町・御坊町・浜ノ町周辺が最も寿司店が集まっているエリアです。天勝本店・寿司割烹小松・鮨酒肴杉玉などが徒歩圏に集まっており、はしごしやすいのが特徴です。

Q2: オリーブハマチとはどんな魚ですか?

香川県で2008年に誕生したブランド魚で、オリーブの葉を粉末にして飼料に混ぜて育てたハマチです。抗酸化作用のあるポリフェノールの働きで身が変色しにくく、さっぱりとした味わいになります。旬は9月中旬から12月までです。

Q3: 讃岐のサワラとは何ですか?

4月から5月にかけて太平洋から瀬戸内海へ産卵のために来遊するサワラのことです。香川県民に古くから愛されている魚で、春に親戚にサワラ料理をふるまう「春祝魚」という風習も残っています。

Q4: 高松の寿司店の予算はどのくらい見ておけばいいですか?

老舗の大衆店や割烹なら3,000円台、カウンターの本格的な鮨なら6,000〜10,000円、高級おまかせなら10,000〜20,000円が目安です。寿司割烹小松のような人気店は予約時に料金を確認しておくと安心です。

Q5: 高松は本当にうどんだけが名物なのですか?

いいえ。うどんと骨付鳥のイメージが強い一方で、天勝本店のような創業160年近い寿司・海鮮料理の老舗があり、オリーブハマチや讃岐のサワラといった独自のブランド食材も育っています。食べログには市内だけで90件を超える寿司店が掲載されています(2026年9月時点)。

Q6: 高松観光と寿司を一緒に楽しむにはどうすればいいですか?

午前中に女木島・男木島へフェリーで渡って瀬戸内国際芸術祭の作品を巡り、昼は高松港周辺でランチ、午後は高松城跡(玉藻公園)を散策し、夜は兵庫町・浜ノ町のカウンターで握りを楽しむという流れが定番です。

Q7: 高松の寿司店は予約が必要ですか?

高評価のおまかせ系の店はほぼ予約推奨です。寿司割烹小松や寿司処福家のような人気店は、特に週末は早めの予約をおすすめします。老舗の大衆店やチェーン系は予約なしでも入店できる店が多いです。

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まとめ:高松のお寿司は「うどん県のイメージ」を覆すブランド食材の宝庫

高松の寿司は、うどんと骨付鳥のイメージの陰に隠れがちですが、瀬戸内海の穏やかな漁場が育んだオリーブハマチと讃岐のサワラという独自の食文化を持っています。本記事のポイントを整理します。

  • 香川県の人口は907,725人・世帯数409,970世帯(令和7年国勢調査速報値、2025年10月1日時点)で、高松市は417,496人(令和2年国勢調査)と四国有数の都市人口を維持している
  • オリーブハマチはオリーブ葉を飼料に使った香川独自のブランド魚。旬は9月中旬〜12月
  • 讃岐のサワラは1998年の17トンから2014年に600トン超まで資源回復した、香川県民に愛される回遊魚
  • 兵庫町の天勝本店は創業160年近い老舗。御坊町・浜ノ町には寿司割烹小松など高評価のおまかせ店が集まる
  • 女木島・男木島の瀬戸内国際芸術祭と組み合わせた寿司めぐりが高松ならではの楽しみ方

まずは予算とエリアを決めて、兵庫町の老舗か御坊町のおまかせ割烹かを選ぶところから始めてみてください。四国の他県の寿司文化を比較したい方は、本文中で紹介した徳島・高知のガイドもあわせてご覧ください。

この記事は寿司スタジオ編集部が執筆しました。寿司スタジオは寿司に特化した専門メディアです。詳しくは編集部についてをご覧ください。

参考情報

  • 総務省統計局「令和2年国勢調査」高松市人口・世帯数: https://www.homemate.co.jp/research/pr-kagawa/37201/
  • 香川県「令和7年国勢調査香川県速報」: https://www.pref.kagawa.lg.jp/tokei/jinko/census/r7/kokusei.html
  • 高松市「統計」推計人口・住民基本台帳人口: https://www.city.takamatsu.kagawa.jp/kurashi/shinotorikumi/tokei/jinko/index.html
  • 香川県「ブランド水産物の紹介(オリーブハマチなど)」: https://www.pref.kagawa.lg.jp/suisan/sogo/brand/index.html
  • プライドフィッシュ「讃岐のサワラ|香川県」: https://www.pride-fish.jp/JPF/pref/detail.php?pk=1429527127
  • エクスペリエンス高松「男木島(おぎじま)」(瀬戸内海の鯛網の歴史記録): https://www.art-takamatsu.com/jp/travel/sightseeing/entry-368.html
  • 食べログ「高松市でおすすめの美味しい寿司(鮨)」(2026年9月閲覧): https://tabelog.com/kagawa/C37201/rstLst/sushi/
  • 天勝本店 掲載情報(ホットペッパーグルメ): https://www.hotpepper.jp/strJ000112136/
  • 高松観光「骨付鳥」発祥・名店情報(エクスペリエンス高松): https://www.art-takamatsu.com/jp/travel/sightseeing/entry-635.html


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